コラム

<コラム シリーズ第6弾>
震災後のこどもたちへの支援活動の取り組みについて


被災地の子どもたちに笑顔を!"ぬり絵セット・1万個プレゼント大作戦"



特定非営利活動法人スーパーサイエンスキッズ 理事長、
日本ヒューレット・パッカード株式会社
法務・コンプライアンス統括本部
ガバメント・パブリックアフェアーズ部 部長
瓜谷輝之

 


3.11に発生した大地震、津波そして原発事故、その後東日本大震災と命名されましたが、あれからもう8カ月が過ぎました。その間、夏には大きな被害をもたらした台風があり、秋にはタイで大洪水がありました。
私も阪神大震災、スマトラ島沖地震を直接ではありませんが経験し、後日現地も訪問しましたが、これほど大規模な自然災害が続いた年はこれまでなかったように思います。
また、私自身いつも元気だけが取り柄だと言われていたのですが、9月上旬に急激に体重が5キロも減り、体脂肪率も17%(普段はやや?メタホの20-21)に落ち、血液検査のデーターもボロボロになるという体験をしました。
この時は、からだもぐったりして、人生で初めて自分の生命力が無くなってしまったのかと思いました。
震災からそれまでは一種の興奮状態で、睡眠時間も削って仕事もやりながら支援活動をしていましたが、8月にそれらがひと段落して、緊張が解け、疲れが一気に襲ったのでしょう。
肉体的な疲労だけではなく、本人も気づかない内にストレスも結構あったのだと思います。
東京にいて、時たま被災地に行くような立場の自分でさえこのありさまです。
直接被災された方々のことを考えるとそのつらさを表現する言葉もなく、想像すらできません。
しかし、被災地に行くたびに元気をもらったり、励まされたのはむしろ私たちの方で、人々のたくましさに感動し、困難を乗り越えようとする姿に圧倒されたこともありました。




東京にいてもあの揺れです。とんでもないことが起こったと、だれしもが直感で理解したでしょう。テレビであの津波が襲ってくるシーンや原発建屋の爆発シーンを見て、たじろきながらも自分も何かしたい、何か出来ることはないかと思った人も多かったと思います。
そして、世界中の人がそう思い、その思いに突き動かされました。この時一瞬にして、人類が持っている本能的な連帯意識が目覚めたように思います。

地震後すぐに私の勤めている会社も1億円の寄付、サーバー、PC 1,000台、プリンター250台の寄付を決定しました。そして、今回はその一つである"ぬり絵セット・1万個プレゼント大作戦"のことをご紹介させていただきます。
特定非営利活動法人スーパーサイエンスキッズ(SSK)は、ICTを活用した教育支援活動を通して子どもたちの創造性育成を目指しています。今回の震災でSSKとしても何か子どもたちにしてあげれることはないかと考えていました。同時に、日本HPや印刷関係の企業の皆さんは子どもたちの心のケアーにぬり絵が役に立つのではないかと考えていました。しかし、企業は子どもたちとの接点がなく、どのように実行すればいいのか判らなかったようです。
この2者がいいタイミングでつながり、さらに日本筆記具工業会でも色鉛筆のセットを集めたけれども、寄付をするルートがないということで提携先を探しているとの話が舞い込みました。
このような偶然のめぐり逢いが重なり、"ぬり絵セット・1万個プレゼント大作戦"がスタートすることになりました。そして、被災地への配布に関しては、SSKと関係のあるCANVASさんをはじめ被災地のNPOや大学、自治体の皆さんのご協力を得ることができました。

また、今回の楽しいぬり絵はハイチの大地震でも子どもたちの心のケアーで実績のあったセサミストリートさんのご協力で作成することができました。
何かしたいという気持ちを持った産官学そしてNPOやボランティア、またグローバルがまさに一体となった連携プロジェクトです。SSKはその触媒役を果たせたように思います。
このプロジェクトの詳細は下記Webサイトをご参照ください。
http://www.supersciencekids.com/project_nurie_report.html



今回の災害は、多くの人命、財産、人々の希望や夢を奪い去りました。
愛するかけがえのない命を失うことの悲しみは計り知れません。
子どもたちにも強いストレスを与え、深いトラウマを残したと思います。
私たちは、これらを完全に取り除くことはできないかもしれません。
しかし、時間がこれらを和らげてくれ、人々の絆が心の傷を癒してくれるでしょう。
子どもたちがストレスやトラウマとうまく付き合いながら、元気に生きて行ってくれることを強く願います。

自然は恵みも与えてくれますが、これからも災害をもたらすことでしょう。
社会として天災の被害を最小化し、人災が起こらないようにする努力を怠ることはできません。
そして、人任せではなく、私たち一人一人にできることがまだまだあるでしょう。
SSKとしても私個人としても、これからも社会への実践を伴った提言活動や支援活動を継続します。
一緒に何かできるかもしれない、何かやってみたいと思っている方は是非ご連絡ください。
無限の可能性を秘めた子どもたちをみんなで育て、その成長を見守りましょう。
そして、一人でも多くの人が幸せに思い、楽しい時を過ごせるような社会を創りましょう。
SSKは人間の創造力こそがその原動力になると信じています。

最後に一言、これからの年末年始はクリスマスやお正月など楽しいはずのイベントが続きます。
一方で、家族や友達を強く意識する時期でもあります。
大人も忙しい時期ですが、決して子どもたちが孤独な思いをしないようにしてあげましょう。
悲しみを吹き飛ばすぐらい楽しいことをいっぱいやりましょう。
みんなとの”温かい絆”が最高のプレゼントになるはずです。

Webサイト:http://www.supersciencekids.com/
メールアドレス:info@supersciencekids.com






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