キッズクリエイティブ研究所

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2014年12月21日(日)
プログラミングラボinロッポンギ


「センサーをマスター!音や光で変化するゲームをつくろう!」 

自分の声がコントローラー!?
ふだんは画面の中だけでゲームを操作するスクラッチのゲームづくり。センサーボード「なのぼ~どAG」を使うと、外の「音」や「光」の数値をしらべることができます。
声の大きさでキャラクターの大きさやうごきがかわったり、光のつよさによってゲームの中に昼と夜をつくったり。
外の世界を数字にかえて、ゲームの世界を楽しくできちゃう!
しらべた音や光を利用して、ゲームの中に変化をつけよう!

●あいさつ
最初に、グリーの狩野さんを始め今回参加していただくグリー社員の方や、サポートしてくれるファシリテーターの皆さんの自己紹介からスタートしました。
グリーでは普段どのようなお仕事をしている?社員の方は実際にどんなお仕事がある?ロゴはなぜ六角形?など参加者の皆さんの気になる疑問にも答えていただき、最初は少し緊張した様子の皆さんもだんだん笑顔になっていました。
 
光と音のコントローラー
ゲームをつくり始める前に、まずは普段皆さんが遊んでいるゲームにはどんなコントローラーがあるか考えてみました。するとボタンを使う物からセンサーで自分の体をコントローラーにするものまで沢山の操作方法があることが分かりました。今回は、なのぼ~どAGというセンサーボードを使って、光と音をコントローラーにしたゲームづくりに挑戦します。
   
●なのぼ~どAGって?
次は、光と音をコントローラーにするために使うなのぼ~どAGについて知ることからスタートです。なのぼ~どAGには光センサー、音センサーなどがついているセンサーボードで、パソコンにつなぐことでスクラッチのブロックを使って制御することが出来ます。接続方法、注意点などを確認しながらなのぼ~どAGとスクラッチをつないでいきました。
光センサーは明るさを、音センサーは音の大きさをスクラッチ上で数値化して見ることが出来るので、その数値を応用して手で光をふさいだり、大きな音を出したりしてゲームを操作できます。
今回は、光センサーを使って紙コップで光の強さを調節しながら実際につかまえるようなしぐさで画面の中の昆虫をつかまえるゲームと、音センサーを使って手を叩いて防御や攻撃を切り替えながら小さな魚が大きなサメを退治するゲームで遊び、どのようなことが実際に出来るのかをイメージしてもらいました。
 
●いよいよ光と音を使ったゲームづくりに挑戦!
どのようなことが出来るかが分かったら、いよいよゲームづくりに入ります。ここでは、なのぼ~どAGとスクラッチを使う際の命令のコツなどを、実際に簡単なゲームをつくりながら覚えていきました。暗くなった時、大きな音をだした時の数値を利用してスクラッチのいくつかのブロックを組み合わるることで令命を出すことができるので、手をたたいた時の数値はこのくらいだからその時はこの動き、など光や音の数値を確認しながら「演算」ブロックにある不等号などを応用しながらゲームをつくっていきます。今回は、音センサーを使ってネズミが声や手を叩く音に反応してネコを追い払いながら、ミツバチには当たらないように光センサーである一定の暗さになるとネズミが家の中に隠れるというゲームを皆さんとつくりました。
 
●どんなゲームができる!?
光と音をコントローラーにした時どんなゲームをつくってみたいか、本格的に制作に入る前にグループでアイディアを付箋に書き出しました。自分のアイディアを出しているうちに、お友達のアイディアとミックスされてどんどん新しい発想が生まれているようでした。沢山出たアイディアの中からこの後の自由制作でつくる作品イメージに合わせてアイディアシートをつくり、どのようなゲームにしていくかゴールも可視化します。
   
●自由制作
アイディアシートを参考にしたり、時にはつくりながら思いついた新しいアイディアを追加してゲームを形にしていきます。スクラッチでゲームをつくったことはあっても、光や音を使った命令を使うのは皆さん初めてだったので最初は苦労するかと思っていましたが、グリーの社員の方、ファシリテーターの方々に質問したりヒントをもらいながら着々とゲームを形にしていました。こまめに休憩をとったり、体操で体を動かしながら最後の作品発表に向けてとても集中していました。
   
●プレゼンテーション
最後に、自分のつくった作品を会場の大きなスクリーンを使って発表会をしました。工夫したところや、光と音をどのようにゲームに応用したのか、もっとやってみたいことなどを前に立って堂々と発表していました。音センサーを使って声の大きさに反応してビームを発射しバナナをネズミから守るゲーム、光センサーを使った明るさによって色を変えながら敵をすり抜けてゴールするゲームなどお友達のアイディアにも歓声があがるほど面白いゲームばかりで大盛り上がりの発表会となりました。
   
こんな作品が生まれました
今回誕生した作品の中から、2つゲームを選んで紹介します。

このゲームは、迷路のようなコースを矢印キーと音センサーでネコを操作しながら進でいくゲームです。音を出すと上に移動するので上手く音センサーも使わなければゴールには行けません。光センサーで暗くするとビームを発射できるようにもなっていて、次は、ゴールにたどり着いた時ビームで壁を壊して次のステージに進めるように発展させたいと次の計画も語ってくれました。

 

このゲームは、ネコを上下の矢印で操作しながら、ついてくるバナナを迫るネズミから守るゲームです。音センサーを使って大きな音を出すとビームを出せるようにもなているので、ネズミにぶつからないようにうまく音を使って攻撃する必要があります。迫るネズミも色によってスピードが違い、ゲームが進んでいくとスピードの速いネズミが現れて難易度を上げるなど、ゲームバランスも考えてつくったことも工夫したところと語ってくれました。

   
●おわり
今回は、センサーボード「なのぼ~どAG」とスクラッチを使って光と音をコントローラーにしたゲームをつくりました。センサーボードを応用したスクラッチのゲームづくりは始めて挑戦する人ばかりでしたが、最後の発表会では歓声が上がるほど沢山の面白い作品が出来ていました。
みなさん、おつかれさまでした!

みなさんの作品はこちらからご覧いただけます!

>>https://scratch.mit.edu/studios/785316/