キッズクリエイティブ研究所

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2015年1月25日(日)
プログラミングラボinロッポンギ

「ゲームの世界をひろげよう!ねこのアクションRPGゲームづくり!」 

世界の果てにはなにがある!?ゲームの世界をスクロールさせて、ひろがる世界をつくってみよう!
進んだ先には別の世界?お宝?最強の敵??
道の途中はいばらの道!おそいかかってくる敵、飛び出す罠、底なし沼??
ゲームの世界をどうするか、ルールやストーリーはみんなのアイデア次第!
たくさんのキャラクターやうごきを取り入れて、進んだ世界が変わっていくアクションRPGゲームをつくろう!

●あいさつ
今回は、グリーの狩野さんを始め社内で使用する為のプログラムを設計するお仕事をされているプログラマーの方2名にもご参加いただきました!グリーの中で、一番おすすめのゲームは?という質問など、実際にグリーで働いている人に直接質問できるのもこのワークショップの一つの特徴です。
今回ゲームづくりサポートするメンバーの皆さんも自己紹介をして、いよいよワークショップがスタートです。
 
●今回のテーマはスクロール!
今回は、スクロールの動きをゲームに応用していきます。スクロールの技術はゲーム内の画面の移り変わりやコンピューターやスマートフォンで記事を読む時など日常でも色々な場面で使われています。このスクロールの動きも誰かがプログラミングでつくっているという事に注目しながら、つくることに挑戦し、それをゲームに応用していきます。
 
●ミニデバッグ大会
今日の本題に入る前に、ペアに分かれてミニゲームを行いました。スクラッチでつくったプログラムの間違い(バグ)が原因で動かないゲームを、動きや中のプログラムを確認しながら間違いを見つけ出し、さらにれを直していくというものです。
本来の動きを示す仕様書を確認しながら、どこが間違っているのか、また何が原因なのかをペアで考えていきました。
逆の方向に進んでしまったり、なぜか動きが止まってしまうゲームのプログラムを見ながら、答えを発見したペアから「あ~!」と歓声があがったり、想定していた解答とは別の答えを考え出してスタッフを驚かせたりして大人も一緒になって楽しみました。
今回のプログラムの間違いは、普段スクラッチでプログラムを書くときにもよく間違えやすいポイントを集めてつくられているのでこれからのゲームづくりでも役立ちます。
 
●スクロールの動きに挑戦
ミニデバッグ大会で頭をほぐしたら、次はいよいよスクロールの動きに挑戦です。画面のキャラクターの位置はそのままに、背景をスライドさせることでステージを進んでいるように見せる仕組みをプログラムしていきます。変数を応用しながら1枚目の背景に次の背景をつなげていくことでステージを広げていきますが、背景が現れる順番はステージの幅などを計算しながらプログラムを組んでいく必要があります。
今回はその計算も自動で出来るように計算式のプログラムを組み込むことにも挑戦し、色々な計算式を一つ一つ試しながらみんなで考えだしました。
 
●どんなゲームにする!?
スクロールの仕組みが分かったところで、この動きを使ってどんなゲームができそうか、またどんなゲームをつくってみたいかをグループに分かれてポストイットに書き出してみると、分かれ道をつくる、海中や空中のゾーンをつくる、隠しステージをつくるなど大きな画用紙がいっぱいになるほど沢山のアイデアが集まりました。
最後にそれを各グループで発表してもらうとお友達のアイデアにとても刺激を受けている様子でした。
沢山出たアイデアの中から、これからつくってみたいアイディアを自分専用のアイデアシートに集め、いよいよ自由制作に入っていきます。
   
●自由制作
自由制作では、先ほどのアイデアシートを参考にしながらつくった基本のスクロールの動きに自分のアイデアを取り入れていきます。こまめに休憩もとりながら、この後の発表に向けて作品の題名やアピールポイントまで考えてもらいました。
今回もリピーターの参加者や普段からスクラッチをやっている人が多かったので、分からない所はお友だち同士で教え合う場面が随所に見られました。
   
●プレゼンテーション
最後に、自分のつくった作品を会場の大きなスクリーンを使ってお友達や保護者の方々へ向けて発表しました。作者の名前、作品タイトル、工夫したところ、もっと作り込んでみたいところなど、遊び方や組んだスクリプトを見せながら全員が発表しました。スキー板を履いて雪山を滑るようなステージ、通過地点までの時間を計算して景色を変化させるもの、ワープ機能をつけたものなど沢山のゲームが誕生し、作者にしか分からない苦労したポイントや、工夫したポイントなどの制作秘話まで自分の言葉で語っていただきました。
   
こんな作品が生まれました
今回誕生した作品の中から、2つゲームを選んで紹介します。

まず1つめのゲームは、各ステージを日本に見立て、北海道から九州までを縦断していくゲームです。文字を日本語で入力するには手書きの方法しかないので、1つ1つペイントで書いて用意した事が大変だったそうです。最終的には、各県の特産品なども出せるようにしたいと目標も語ってくれました

 

2つめのゲームは、いつどこから現れるか分からないステージにぶつからないように、それを避けながら進んでいくゲームです。ステージの上を走るように進むゲームが多い中、逆にステージには触れないように宙に浮かせながら進みます。時間内にゴールまで完成できなかったので、最後までしっかり完成させたいと語ってくれました。スクロールの動きを応用して障害物をつくった発想にはみんな驚いていました。

   
●おわり
今回は、ゲームの定番「スクロール」の動きを使ってゲームをつくりました。簡単な動きに見えても実際にプログラムを組んでみると仕組みがどうなっているのかがよく分かります。少し難しい今回のテーマでしたが、みんなで何度もトライしながら計算式を導きだし、最後はどの作品も細かな工夫やこだわりが一杯のゲームが完成していました。自分の言葉で堂々と発表する姿はとても頼もしかったです。みなさん、おつかれさまでした!

みなさんの作品はこちらからご覧いただけます!

>>https://scratch.mit.edu/studios/873628/