キッズクリエイティブ研究所

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2022年1月23日(日)
「てつがくする?」
(小学生クラス)in 竹芝

哲学のワークショップ(プログラム提供:NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ)を実施しました!



みんなにとっての身近な「?(ハテナ・問い)」って?

きょうみんなで話しあいたい「?」は、答えがなかなか出ない問い。

そのみんなの「?」をかるたにするよ。みんなそれぞれ哲学かるたをつくって、あそんでみよう。

アーダコーダの鳥羽瀬さん(とば)がファシリテーターとなり、みんながぐ~っと引き込まれていくのがわかります。


てはじめに、哲学かるたをやってみよう!

はじめに引いたのは「ぬ」。その問いは・・・

「ぬいぐるみはなんでしゃべらないの?」

命もないし、機械でもないから。

口が縫ってあるから。

ぬいぐるみには心がないから。

「でも、ぬいぐるみに心がないってどうやったらわかるの?」

心がないっていう証拠はない。

ぬいぐるみに命は宿るの?という問いに変えてみよう。命は宿らないと思う。 だって自分では動かないもん。

「でも、動けないけど生きているものっていない?」

・・・(少しの間の沈黙)・・・

確かに・・・ぬいぐるみを作った人に聞いたらわかるかも?

ぬいぐるみって本当にしゃべらないのかな?

ぬいぐるみがしゃべっているところ見たことある人いる?

機械が入っているぬいぐるみはしゃべるよ。

命があっても、なくても、ものは大切に使いなさいって言われているし、ものも大切にされたら嬉しいと思う。

ものも大切にされたらしゃべると思う。

しゃべれなくてもものには気持ちがあると思う。

夜、人が寝てる間にパーティしてると思う。

私は夜、人形見るのが怖いの。それは人形の怖い話を知っちゃってるから。それが頭から離れないの!

私は夜寝ている間のこと覚えてないの。それは人形が人間に忘れるように魔法をかけてるんだと思う。

人形は人形にしかわからない言葉で話しているんだと思う。

確かに犬も犬にしかわからない言葉で話してるもんね。

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ぐー----っと深く深くもぐっていきます。ここまで10分もないくらい。



このあと、みんながそれぞれ自分の問いをカルタにしていきました。

「(よ)うかいは存在していないのか?」

「(そ)らにはなぜ雲がうかんでいるのか?」

「(に)んげんはなんでしぬのか?」

「(た)こやきは なんでまるいの?」

「(す)いしょうは なぜきれいなのか?」

「(と)うきょうは なぜじんこうが おおいのか?」

「(め)は なぜまえに ふたつあるの?」

「(き)ほんって なに?」

「(し)まうまは なぜしましまなの?」

「(ほ)しは なんでひるまは みえないの?」

「(ち)は とまると なんでしんじゃうの?」

「(う)みは なんであおいろなの?」

「(ゆ)うれいは なぜそんざいするの?」

「(ど)ろは なんでちゃいろなの?」

「(ね)こは どうしてにゃーとなくの?」

「(の)んびりすると なまけものになるけど なんで?」

ほかにもたくさん。



どんどん問いを見つける子もいれば、

ひとつをじっくり考える子も。



問いへの答えを話しているときに、

すらすら言葉がでていても、ふとわからなくなってとまるときもある。

ふだんあまり人前でお話しない子が、すっと身を乗り出して言葉を発していたり、

ひとつひとつをゆっくりゆっくり伝える子もいたり。



2時間があっという間に過ぎていき、もっと時間があればこのままずっと哲学かるたをしていたような気がします。

ワークショップが終わったとたん、おうちの方に駆け寄って自分の哲学かるたを見せている様子も印象的でした。




また2月にお会いできるのを楽しみにしています!




※本ワークショップの概要 年間コース3か月コース




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